猫のつぶやき(=ΦωΦ=)

この前、空を見上げたのはいつですか?

オーロラの空、つれづれ 1/20190329

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ヨックモックのシガール クリスマス2018 特別缶

 aurora-lummox.hatenablog.com

 

↑先の記事では唐突に『光の春』やらアラスカの話をしましたが、weathershotのバックに選んだオーロラについてもつれづれと…。

このオーロラのイラストは、ヨックモックのお菓子のクリスマス2018🎄限定缶に描かれているものです。

海外のお友達にクリスマスやお年賀にお菓子を送ろうと思って探している間にヨックモックの店頭で偶然見つけて、迷わず連れ帰りました!でも、海外に送るにはシガールは繊細過ぎて壊れてしまいそうなので、自分の分だけに。(;^ω^) クリスマスらしく、個包装にも数種類の赤い帽子のトントゥ(サンタクロースのお手伝いをする小さな妖精さん)が描かれていて、可愛らしい!💓

冬やクリスマスの時期には、特にオーロラがデザインされたグッズなどをよく見かけるようになりましたが、このように全周魚眼で撮影したような・雪原に寝っ転がって夜空を見上げたような形で描かれることは、余り多くないように思います。

ーロラに目が行ってしまうのは私の指向性・嗜好のせいもあるでしょうけれど(ところが、昔に比べると情報は得やすくなっているのにアンテナ精度が随分鈍っていて、本品の事前情報は入手していなかった)、それを差し引いても、オーロラの認知度も体験者の増加と共に格段に上がりました!
日本での潜在的オーロラへの興味の高さは、世界一とも思えます。\(^o^)/

私がアラスカに通い始めた30年ほど前には(書いてからギャァ!と思ってしまった!💦)、まだ世の中に見られるオーロラの意匠の多くは、実物とは随分違っていました。意匠として尊重したいし、間違い探しをしたい訳ではないのに自然と気になってしまって…科学解説に用いられていた図などでも残念な思いをしましたが、今ではかなり少なくなったと思います。

そう言った傍から、アレな記述を見つけてしまってショボ~ン。文章のボリューム的に仕方ないとは言え、一般向けエンタテインメント記事だとしても、もう少し調べてまとめて欲しかったかも。(´・ω・`)

オーロラとは、赤色や緑色、青色をしたカーテンのような形が夜空に出現している現象。大気中の酸素割合によって発光が異なり、高度が高いと赤色で、高度が低いところでは緑色や青色となるそうです。

 

ーロラ見物に出かけるのはほぼ日本人だけという状態が長年続いていて、オーロラ観光地のどこでも「何故こんな寒くて暗いシーズンオフにわざわざ来るの?」というのが現地の人の大方の反応でした。
日本では素晴らしい光の舞いに見せられる人が増えて、各種媒体でも沢山取り上げられて(かつてはオーロラ&アラスカ普及委員!?として、写真や文章のみならず自身が媒体やらレクチャーなどに登場したりも…焦💦)、随分前から主に韓国や中国・台湾方面の方が増え始めて(韓国インチョン空港と台湾桃園空港からは、夏季限定ですがアンカレジ便があり-インチョンからは年中あったのですが…もしかすると台湾からはデイリーではないけれど、まだ一年中フライトがあるかも-、最近は北京からはチャーター便が出ているとか)、今や世界各地の方がオーロラを求めて足を運んで楽しまれるようになりました。南半球では頻繁にオーロラが見られる場所がほぼ南極大陸のため、わざわざ南米から北米の極地方まで出かける方もおられます。
言うまでもなくネットやSNSの力は非常に大きく、遠く離れた地域の現象なのに、日本発で世界的なトレンドになった…と言ってもおかしくないくらいなのです。


して、それをもたらした中で欠かせない事柄の一つに、カメラの性能の目覚ましい向上も挙げなくてはなりますまい!その中でもISO感度のアップとノイズ軽減が、特に素晴らしいと思います。
(十数年前の一眼デジカメの最高感度はISO3200で、それも常用は400…良くて800まで-昼間や明るい場所限定-と言うくらいで、高感度の画質はザラザラで酷かったのです。/たかだかそのスパンで陳腐化してしまうデジタルカメラって…と悲しくなります。(T_T) 短期間での技術の向上は喜ばしいものの、高価な品だけにそうそう頻繁には買い替えられないので辛ひ…。(´;ω;`))
今やオーロラは、誰でも比較的簡単に撮影できるようになりました。明るいオーロラならばスマホ片手に動画撮影しながらオーロラ見物なんていうのも可能なほどの時代ですから(当然機種にも依りますし、画質はまだ最上とは言えないとはいえ)、インスタ映えは抜群!\(^o^)/


参考に、以下2枚…まだ一眼デジカメ入手前のコンパクトデジタルカメラニコンE990で撮影したオーロラを貼り付けます。(今はもう驚異的な画質の画像だらけで、こんな絵は恥ずかしくて掲載するのも躊躇われるのですが…) 

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2003.3.21 (コンパクト)デジカメで初めて撮影したオーロラ例1

明るいオーロラであれば、ブログ掲載程度の小さなサイズならば随分酷いとまでは言えないクオリティで撮影可能ではありました。でも、バックの夜空には横縞が入っているし、全体的にノイズだらけなのですが。
ExifデータはF2.5、ISO100、露出30秒。結構明るいオーロラだったのでISO100で撮影してみましたが、結果的にそれでザラザラ感が少ないのですね。

 

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2003.3.30 (コンパクト)デジカメで初めて撮影したオーロラ例2

こちらはどなたがご覧になっても酷い絵だと思われるかと…。(ピントに関してはお目こぼしを!!暗い場所ではコンデジはピントが…。(;^ω^))
ExifデータはISO400、F2.5、そして露出60秒。露出不足なのですが…星の軌跡でお分かりのように長めの露光、それに対してオーロラが淡いので暗いオーロラだったと分かります。少しパープリッシュ・ピンクも撮れていて嬉しいですが…(潜在的に)ここまでノイズだらけだと、折角撮影可能な機能が備わっていてもとても常用には適しませんでしたので、まだこの時点では主力はフィルムで、コンデジはお遊び的な撮影に留まりました。

これ以前のコンデジ(一眼デジカメも既に存在しましたが、まだ私の手に届く存在・値段ではなかった)は、レンズが暗かったりバルブ機能がなかったため(30秒までの露光が出来たものがあった?)オーロラを撮影するのが難しかったのですが、このカメラのスペックはF2.5、最高感度ISO400、そしてバルブ機能が備わったので、明るいオーロラならば撮影出来る!と思って試してみたのでした。アタッチメントの全周魚眼レンズもあって(これがまた、寒くなるとピントがおかしなところで合焦するようになったりで悩まされました)…で、レリーズは付いたのだったかなぁ?

 

話がすっかり逸れましたが…

筆すべきは、素人でも手軽にオーロラを撮影できるようになったことにより、データが沢山集まったり、性能の向上によってそれまで撮影が難しかった現象が捉えることが出来るようになったりで、専門家の手によるものではなく一般人の参加がオーロラ科学の前進に大きく貢献することもあるのです。

現在『ティーヴ(Steve)』と呼ばれるオーロラによく似た紫色の光の柱状の現象は、カナダ・アルバータ州のオーロラ・チェイサー=熱烈なオーロラ・ファンたちによる度重なる撮影が発端になって、オーロラとは違う現象だと分かったのです。

私がオーロラに会いに行くアメリカ合衆国アラスカ州フェアバンクス近辺は、スティーヴが現れる場所としては緯度が高すぎる気もするのですが、これらしき現象を見たことがあります。通常のオーロラよりも南側に現れていたので、その可能性はあるのかな…と。
「色は綺麗だけれど、ずっと光の柱のままで発達しないオーロラだなぁ」と思いましたが、カーテンのように翻ったり、頭上の天の一点から光が噴き出すいわゆる『ブレイク・アップ』(オーロラ爆発)のような派手さが少ないため、人によっては撮影する気も起きないとまで言われてしまう地味目な現象。フィルム撮影の頃は撮影枚数が限られていたこともあって、なんでもかんでもとりあえずシャッターを押しておく!というのが難しかったので、(友人曰く)「カスのようなオーロラは撮影しない!」とオミットされていました。

特段注意を払う存在ではなく、以前はオーロラ・ファンの間では(理論上そうなのでは?ということで)『プロトン・オーロラ』と呼ばれていました。けれども、そののち、プロトン・オーロラは肉眼では見えない!と判明。「じゃあ、これは何なの!?」ということから、ドラマティックな展開があって現在に至ります。

この現象が広く知られるようになったのも、デジタルカメラの普及と性能の発達に依るところが大きいと言えましょう。
 

www.astroarts.co.jp

 

ja.wikipedia.org



シチズン・サイエンス』バンザイ!\(^o^)/
(ex:荒木健太郎先生の #関東雪結晶 プロジェクト) 

www.mri-jma.go.jp


このお話、まだ続く…。(;・∀・)

 

ろっかのきせつ

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せきらんうんのいっしょう

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