猫のつぶやき(=ΦωΦ=)

この前、空を見上げたのはいつですか?

半夏生/20190702

日、半夏生(はんげしょう)
半夏(はんげ)という薬草が生える頃なので名付けられた雑節(ざっせつ)だそうです。

 

節というのは余り馴染みがないかも知れませんが、季節の移り変わりを示す区切りの一つです。

超ザックリ言うと、まずは一年を24等分に割って(=二十四節気 天球上の太陽の位置=春分を0°として黄経で表すのですが…時計の文字盤の中心に太陽を置いて、針の上に地球を乗せて一周動いていく様子を思い描いて頂くと分かりやすいでしょうか)、各々の区分に季節を表す名前を付けていて、以下のように分けられています。 

 

 


家にとっては大事な節目の日だそうですが、どんな風習があるのでしょうか?

関西ではタコ、福井では鯖、香川ではうどんを食べる日だそうで、近年スーパーで半夏生にまつわるポップを見かけて知りました。

タコを食すのは、「四方八方に根を張るように豊作祈願」ということのようですが、関西と言っても元々は瀬戸内限定?その昔は、内陸の山間部ではタコは無理ですよね?

香川でうどん…この地では米飯よりもうどんを食べる比率が高いようなイメージなので、この日に限らず良く食されているのでは?と思ったのですが、うどん県では7月2日は「うどんの日」で、特に「うどん」を食す日ということなのですね。

鯖はどうしてなのでしょう?農繁期の疲れた身体に栄養を取って頑張りましょう!とか?

農事的にはこの日までに田植えを済ませるそうなので、「まずはひと段落のお疲れ様!」ということで、労をねぎらったり、疲労回復に役立つ栄養成分を含んだ食材に願をかけて食すことにしたのかも知れませんね。

 

 

 

ンゲショウはドクダミ科で、緑色の葉っぱの一部分だけが雪を付けたように真っ白
という面白い風体です。
「半分夏が生まれる」(半夏生)と書きますが、名前を初めて聞いた時には「葉っぱが半分化粧をしているように見える」(半化粧)ので名付けられたのかと思ったら、その字をあてて表すこともあるようです。

随分前になりますが、横浜市内で見かけたような気がするのですが(半夏生は水辺を好むそう)どこだったか…写真も撮影していないし。(´・ω・`)

 

かし…冒頭で述べたように、雑節の半夏生は「半夏」という薬草が生える頃から名づけられたそうなのですが、厄介なことに半夏生」と「半夏」とは別の植物なのですっ!Σ(゚□゚;)

ああ、またも植物界のネーミングってややこしい!!(;^ω^)

薬草の「半夏」とは「カラスビシャク」というサトイモ科の姿かたちも全く違う植物で、その塊茎(かいけい=地下茎の一部がでんぷんなどを蓄えて塊上になった物のこと。ジャガイモやキクイモ、アネモネシクラメン、ベゴニアの球根も塊茎)から作られるのだそうです。

薬効としては、咳止め、痰切り、消化不良・食欲不振、つわり、嘔吐感などに使われるとのこと。

 

 

 

の草が生える頃に降る雨は「半夏雨」(はんげあめ)と言うそうで、大雨になるこ
とが多いとか。
今も九州地方で大雨(豪雨)が続いていますし(鹿児島の親戚たちは土砂災害はおそらく大丈夫だと思うのですが、浸水被害が心配…)、梅雨も末期に近づいて「半夏雨」のように大雨になりやすい時期ですので、皆様くれぐれも気を付けましょう!